お手軽!成功への近道は成功者の真似することから

スキルアップ

意外とみんながやっていない事

いつの時も「成功者の真似は成功者への近道」。マーク・マンソン(Mark Manson)という方をご存知だろうか?日本で有名という訳ではないので、知っている人はほとんどいないのではないかと思う。自分が知ったのは彼のYouTubeで、本ブログでも1度取り上げた事がある。

メンタリストDaiGoさんが「読むと人生変わる本」というのをYouTubeでも上げている。自身は毎年その動画を見るのを楽しみにしていて、2024年のおすすめ本マーク・マンソン著「その決断がすべてを解決するが入っていた。

今回紹介するのは、
簡単にできるのに意外とみんながやっていない事

YouTubeは見ていたが、彼の本は読んだことがなかったので、これを機に読んだのだ。DaiGoさんの動画では本書含めて30冊紹介している。興味があればぜひ。

邦題と原題の小話

少しだけ邦題と原題の違いについて触れたい。本の内容に進みたい場合は読み飛ばして頂ければ良い。

その決断がすべてを解決する」というのは邦題で、原題は「The subtle art of not giving a f*uk」そう。英語に親しい人ならお察しの通り、全く違う。直訳は「ファックしないためのちょっとした技」のような意味。

しかして英語のFワードに該当する日本語はないのでそのまま置き換えた。「もったいない」と同類にするのもどうかと思うが、同等の言葉がないため、数語を使って意味を伝えるタイプの言葉である。

実感している人は少ないかもしれないが、「もったいない」は日本独特の感性が反映された素晴らしい言葉、そう言って世界に紹介したのはノーベル平和賞のワンガリ・マータイさん。言葉は文化だと言われるけれど、大事にしたい文化です。

しかしてFワードも英語独特の文化・・英語は音ですから、思いっきりこのF*ukだとかS*itを叫ぶと、たくさん空気が出るのでその分ストレス発散にはなるんですよね・・。

本の話に戻ろう。

日本語で訳すのが難しい場合(本書の場合)は、本の内容がタイトルになっていたりする。

テーマが「その決断がすべてを解決する」であり、「どんな決断が有効か」と興味がそそられるように付けられている。従って著者のつけたタイトルとはニュアンスが異なる。原題の方は、本の内容を表してるとは言えないものの、著者のYouTubeを見ていると、実に著者らしいと思えてクスッとなる(本ブログで取り上げた記事はこちらから)。

邦題と原題のパターンを考えてみると、以下いずれかに落ち着くのではないだろうか。
①邦題=原題(邦題は原題を直訳)
②邦題>原題(原題と異なるが、本全体のテーマが邦題)
③邦題<原題(原題と異なるが、一部の言葉にフォーカス)
④邦題≠原題(邦題は原題と異なり、内容も想像と違う)

①②は全く問題ない。タイトルは本の内容(あるいは著者)を表している。「その決断が全てを解決する」はこれでいけば②にあたる。

②③の区別は難しいところだが、③は大丈夫の範囲。でも目次は見た方が良いかもしれない。邦訳タイトルが秀逸すぎて浸透しきっているケースもある。自身の中では「夜と霧」が③に相当。後半の「おすすめ本」リストで原題が確認できるので比べてみて欲しい。

残念なのは④のパターン。悲しいかな、高い値段で分厚い本を買って、貴重な時間を相当費やした後に思ってた内容と違った・・となる悲劇。長々タイトルについて述べてきたのは、この悲劇の経験者だからだ。以来、原題が確認できる場合は原題を確認する1手間を惜しまないようにしている。

人生を左右する決断技法

「時間がない」「忙しい」が口癖のような現代。1日24時間は全人類に共通の概念だが、時に多くのことを短時間で済ませてしまったり、忙しいはずなのに幸せそうに見える人がいる。あなたの身近にもいるかもしれない。時間を上手に使うタイプの人が。

どうすれば時間を上手に使えるのか?

「その決断がすべてを解決する」で教えている哲学は、ずばりこうである。

何をやるかではなく、何をやらないかを決める

時間が足りないと思ったその時こそ、立ち止まって「やらない事」を決めてみる。To Doリストを作るのは良いが、やる事が増えるので時間は圧迫される。付け足すなら同時にNot to Do Listも作らなければ疲弊してしまう。

何となく習慣化しているだけで、実は利益がない事をしていないか、一度探してみよう。

「週4時間だけ働く」パレート理論の活用法

もう1冊別の本、ティモシー・フェリス著「週4時間だけ働く」(The 4-Hour Workweek)の内容にも触れたい。なぜならこの本にも同じことが書かれているからだ。

「何をやらないかを決める」

ちなみにこの本の邦訳は3.5cmある分厚めの本(ちゃんと測ったのである)であり「すでに忙しい人がいかに自動化するか、8時間労働を本気でやめたい人、始めたいビジネスがある人、あるいはすでに始めている人」が読むのには向いている。

正直ほとんどの人には縁がなさそうとも感じた。「が」成功したいなら真似するのが良い。ほとんどの人というのは、耳の痛い話、成功を手に入れた人ではなく「望んでいる人」。

この本にはたくさんの実践ツールやWebサイトも紹介されている。その中で自身が着目したのは先ほどのマーク・マンソンと同じ「やめる哲学」。なぜ同じことを言っている本を2冊も紹介するのか。まさにそうなのだが、自分には目から鱗だった事があるからだ。

「何をやらないか決める」といってすぐ思い浮かぶのは仕事の現場。マーク・マンソンの本を読みながら自身が考えていたのは、「仕事でやらない事」だった。だが「週4時間だけ働く」人は週4時間は遊んで・・いや自分の好きなことをしている。

目から鱗だったのは「何をやらないか」をプライベートにも適用すること。何だそんな事かと思いましたか?そうかもしれません。

でも「パレートの法則」をプライベートにも当てはめた事のある人は少ないのではないでしょうか。

パレートの法則、イタリアの経済学者ビルフレッド・パレート氏が提唱した80:20の法則。全体効果の80%(大部分)は、20%(一部の要素)が生み出しているという理論。QC活動や品質改善ではお馴染みかもしれない。これをプライベートも適応する。

ルーティンのようになっている自分のプライベートタスク(家事など)のうち、時間がかかる割に対して効果(意味)がないものを炙り出す。これを読んで1つだけすぐ実行した事がある。

髪を捨てたのだ(バッサリ短くカットした)

さんざん悩んでいたが、本書を読んで踏ん切りがついた。やる事といえば美容院へ行くだけ。毎日の風呂の時間が減る。ドライの時間も減る。ついでにシャンプーやリンス代も減る。ちょっとしたことでも毎日の事だから、チリも積もれば山となる。

もちろんこれは個人の価値観が関わってくる。悩んでいる人には思いきっていいよ!と言いたい。

もっと早くカットすればよかったと思うぐらい、毎日の気分爽快。次は服の整理。着ていない服が何とたくさんあることか!服選びや衣替えの時間というのは案外侮れない。ミニマリストのようになろうという訳ではないが、使ってないもの・無駄なものは探せば意外と出てくる。

ヘアカットや服選びはすぐに思いつく事の例、他にも探す価値は大いにある。洗濯物を畳むのをやめてしまった人もいる。実験と思って色々やってみるのも面白いだろう。少しでも時間ができたら、それをもっと価値のある事に費やす。チリも積もれば山となる。

今の時間を見直す場合も、新しく何か始める場合も「やめられる事はないか」考えてみよう!

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注目の人生哲学

マーク・マンソンの本に戻ろう。「捨てる事」だけでなく、この本には人生哲学も多く含まれている。成功した人がどういう風に考えて、どういう行動をしたのかを学ぶのは、いつの日も興味が尽きない。少しだけ紹介しよう。

幸せの定義というのは人によって様々。自分の場合は、本の中でその定義を見つけると、反芻して読むぐらい注目しているトピック。

人生に問題はつきもの
問題を解決すれば幸せになる

大事なのは良い価値観と尺度を突き止めること
喜びや成功はその結果の副産物

「問題を解決することが幸せに繋がる」これが本書の定義。まだ出会った事のない尺度だった。

それでは良い価値観とは何だろう?著者はこう分ける。

良い価値観とは
①現実に基づいている
②社会に対して建設的
③自分と直接関わりがありコントロール可能

悪い価値観とは
①迷信に基づいている
②社会に対して破壊的
③自分と直接関わりなくコントロール不可能

前者は「正直でいる」など内的なもの、後者は「人気者でいる」など外的なものを指す。

また、
痛みは手段に、トラウマはパワーに転換して前進することの大切さを説く。負のパワーこそが前に進む原動力であり、人生で価値ある事は全て、ネガティブな経験を乗り越える中で獲得されると言っている。

ポジティブな経験を求める事は、それ自体がネガティブな経験
ネガティブな経験を受け入れる事は、それ自体がポジティブな経験

この本は人生哲学だけでなく、各章の最初にある小話もずいぶん面白い
・大戦が終わったことを信じずに30年ジャングルに潜伏し続けた小野田少尉の話
・頭に弾丸が当たったマララの話

などなど。いちいち書ききれないぐらいのネタが読める。自らはこれでマララに興味が湧いたので早速彼女の本を購入。読むのを楽しみにしている。

おすすめ本

以前にも書いたが、新しいビジネス書の良いところは著者のブログが見れる事。紹介したマーク・マンソンも、「週4時間だけ働く」著者ティモシー・フェリスもブログを持っている。マーク・マンソンに限ってはブログが成功の出発点。音声読み上げなど、随所に工夫が見られて面白い。

マーク・マンソンのブログ:https://markmanson.net
ティモシー・フェリスのブログ:https://tim.blog

ここからは、BookTubeも上げているマーク・マンソンのおすすめ本を彼のブログから紹介。いずれも素晴らしい至極のリスト。読んだ事のない本が1冊は見つかるかも?もっと見たいという方は彼のブログ(短い紹介付き)をご参照ください。

フィクション 47冊

まずは小説から47冊。いずれも名作、とても素晴らしい古典のリスト。

1
ユリシーズ、ジェームズ・ジョイス
Ulysses by James Joyce

2
戦争と平和、レオ・トルストイ
War and Peace by Leo Tolstoy

3
アンナ・カレーニナ、レオ・トルストイ
Anna Karenina by Leo Tolstoy

4
ボヴァリー夫人、ギュスターヴ・フローベール
Madame Bovary by Gustave Flaubert

5
老人と海、アーネスト・ヘミングウェイ
The Old Man and the Sea by Ernest Hemingway

6
響きと怒り、ウィリアム・フォークナー
The Sound and the Fury by William Faulkner

7
エデンの東、ジョン・スタインベック
East of Eden by John Steinbeck

8
ロリータ、ウラジミール・ナボコフ
Lolita by Vladimir Nabokov

9
ライ麦畑でつかまえて(キャッチャー・イン・ザ・ライ)、J・D・サリンジャー
Catcher in the Rye by JD Salinger

10
グレート・ギャッツビー、F・スコット・フィッツジェラルド
The Great Gatsby by F. Scott Fitzgerald

11
1984年、ジョージ・オーウェル
1984 by George Orwell

12
ビラヴド、トニ・モリスン
Beloved by Toni Morrison

13
百年の孤独、ガブリエル・ガルシア=マルケス
100 Years of Solitude by Gabriel Garcia Marquez

14
イリアス、ホメロス
The Iliad by Homer

15
オデュッセイア、ホメロス
The Odyssey by Homer

16
罪と罰、ドストエフスキー
Crime and Punishment by Fyodor Dostoevsky

17
カラマーゾフの兄弟、ドストエフスキー
The Brothers Karamazov by Fyodor Dostoevsky

18
ドン・キホーテ、セルバンテス
Don Quixote by Miguel Cervantes

19
大いなる遺産、チャールズ・ディケンズ
Great Expectations by Charles Dickens

20
二都物語、チャールズ・ディケンズ
A Tale of Two Cities by Charles Dickens

21
ジェーン・エア、シャーロット・ブロンテ
Jane Eyre by Charlotte Bronte

22
高慢と偏見、ジェーン・オースティン
Pride and Prejudice by Jane Austen

23
嵐ヶ丘、エミリー・ブロンテ
Wuthering Heights by Emily Bronte

24
失われた時を求めて、マルセル・プルースト
In Search of Lost Time by Marcel Proust

25
ハックルベリー・フィンの冒険、マーク・トウェイン
Huckleberry Finn by Mark Twain

26
灯台へ、ヴァージニア・ウルフ
To the Lighthouse by Virginia Woolf

27
変身、カフカ
The Metamorphosis by Franz Kafka

28
異邦人、カミュ
The Stranger by Albert Camus

29
真夜中の子供たち、サルマン・ラシュディ
Midnight’s Children by Salman Rushdie

30
カンディード、ヴォルテール
Candide by Voltaire

31
崩れゆく絆、チヌア・アチェべ
Things Fall Apart by Chinua Achebe

32
ハムレット、ウィリアム・シェイクスピア
Hamlet by William Shakespeare

33
マクベス、ウィリアム・シェイクスピア
Macbeth by William Shakespeare

34
レ・ミゼラブル、ユゴー
Les Miserables by Victor Hugo

35
モンテ・クリスト伯、アレクサンドル・デュマ
The Count of Monte Cristo by Alexander Dumas

36
オイディプス王、ソポクレス
Oedipus the King by Sophocles

37
すばらしい新世界、オルダス・ハクスリー
Brave New World by Aldous Huxley

38
スローターハウス5、カート・ヴォネガット
Slaughterhouse Five by Kurt Vonnegut

39
巨匠とマルガリータ、ミハイル・ブルガーコフ
The Master and Margarita by Mihkail Bulgakov

40
コレクションズ、ジョナサン・フランゼン
The Corrections by Jonathan Franzen

41
彼らの目は神を見ていた、ゾラ・ニール・ハーストン
Their Eyes Were Watching God by Zora Neale Hurston

42
フランケンシュタイン、メアリー・シェリー
Frankenstein by Mary Shelley

43
ホワイトノイズ、ドン・デリーロ
White Noise by Don DeLillo

44
侍女の物語、マーガレット・アトウッド
Handmaid’s Tale by Margaret Atwood

45
ベル・ジャー、シルヴィア・プラス
The Bell Jar by Sylvia Plath

46
ザ・ロード、コーマック・マッカーシー
The Road by Cormac McCarthy

47
未邦訳、デイヴィッド・フォスター・ウォレス
Infinite Jest by David Foster Wallace
*「これは水です」が有名

ノンフィクション 27冊

幅広いジャンルからノンフィクション27冊。こちらも素晴らしい。

1
エセー、モンテーニュ
Essays by Montaigne

2
文化への不満、フロイト
Civilization and Its Discontents by Sigmund Freud

3
ウォールデン 森の生活、ソロー
Walden by Thoreau

4
君主論、マキャベリ
The Prince by Machiavelli

5
歴史の大局を見渡す ─人類の遺産の創造とその記録、ウィル・デュラント、アリエル・デュラント
Lessons of History by Will and Ariel Durant

6
歌え、翔べない鳥たちよ、マヤ・アンジェロウ
I Know Why the Caged Bird Sings by Maya Angelou

7
アンネの日記、アンネ・フランク
The Diary of a Young Girl by Anne Frank

8
死の拒絶、アーネスト・ベッカー
The Denial of Death by Ernest Becker

9
夜と霧、ヴィクトール・フランクル
Man’s Search for Meaning by Viktor Frankl

10
ゲーデル、エッシャー、バッハ、ダグラス・ホフスタッター
Godel, Escher and Bach by Douglas Hofstadter

11
ホーキング、宇宙を語る、スティーブン・ホーキング
A Brief History of Time by Stephen Hawking

12
第三帝国の興亡、ウィリアム・シャイラー
The Rise and Fall of the Third Reich by William Shirer

13
未邦訳、ハーバート・ミッドガング?
The Power Broker by Robert Caro

14
利己的な遺伝子、リチャード・ドーキンス
The Selfish Gene by Richard Dawkins

15
サピエンス全史、ユヴァル・ノア・ハラリ
Sapiens: A Brief History of Humankind by Yuval Noah Harari

16
6度目の大絶滅、エリザベス・コルバート
The Sixth Extinction: An Unnatural History by Elizabeth Kolbert

17
夜、エリ・ヴィーゼル
Night by Elie Wiesel

18
人類が知っていることすべての短い歴史、ビル・ブライソン
A Short History of Nearly Everything by Bill Bryson

19
悲しみにある者、ジョーン・ディディオン
The Year of Magical Thinking by Joan Didion

20
いつまでも美しく、キャサリンブー
Behind the Beautiful Forevers by Katherine Boo

21
ヒロシマ、ジョン・ハーシー
Hiroshima by John Hershey

22
一四一七年、その一冊がすべてを変えた、スティーヴン・グリーンブラット
The Swerve: How the World Became Modern by Stephen Greenblatt

23
冷血、トルーマン・カポーティ
In Cold Blood by Truman Capote

24
エンデュアランス号漂流(エンデュアランス ─史上最強のリーダー シャクルトンとその仲間はいかにして生還したか)、アルフレッド・ランシング
Endurance: Shackleton’s Incredible Voyage by Alfred Lansing

25
第二の性、シモーヌ・ド・ボーヴォワール
The Second Sex by Simone de Beauvoir

26
アメリカの息子のノート(黒人はこう考える:人種差別への警告)、ジェームズ・ボールドウィン
Notes of a Native Son by James Baldwin

27
未邦訳、デイヴィッド・フォスター・ウォレス
A Supposedly Fun Thing I’ll Never Do Again by David Foster Wallace

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