ビジネス本のメリット&読み方
日本でビジネス本と言うと、なんとなく社会人・仕事をしている人が読むイメージがあります。これはおそらく本屋さんでのカテゴリーに「ビジネス」があるからでしょう。ビジネスカテゴリーにあるのは実際は実用書ですので、学生のうちに読むと良い本もたくさんあります。
本を読むのに適した時期はありませんよね。「読みたい時」がまさにその人にとっての時期であり、いつからでも読んだら良いのです。早いうちに読めばそれだけ得、そんな風に思います。
学生にとって何が役に立つのでしょうか?
それは「実践的な知恵やマインド(心構え)」が学べて、知る→実践する→人より一歩先へ行く、そんな事ができるのです。
学生のうちから「効率的な時間の使い方」「目標達成の仕方」「お金の使い方」などを知っていたらどれだけ得になるでしょう。テストで良い点が取れるかもしれない。お給料をもらうようになってからは財産が増える、同僚から抜きん出る、などができるかもしれない。
300ページ前後のベストセラーでも、エッセンスを自分なりに取り出せば、大事なことは数個しか残らない事が多いです。小説や古典など教養を磨く本とは違い、あくまで自分にインプットするための本ですから、1冊数個でも十分すぎる訳です。
最近は読みやすい本も多く出ています。本自体読んだことがない、どれを読んだら良いのだろうと思う方へ、実用書は実はおすすめのジャンルでもあります。重ねて言えば、それだけ読みやすい本が多いです。
読んで賢くなった気になるのも一つ。自信につながります。
読んで実践すればなお良し。読んでいない人とはそれだけ差がつくことになります。
手軽に読み終えることができるビジネス本というジャンルは、その手軽さのおかげで何冊か読み終える事もできるでしょう。その何冊かが、確実に実績になり、自信になります。
ビジネス本の読み方は、1冊を通して全部読み切ることではありません(もちろん読み通してもOK)。インプットできれば良いのですから、肝心なところだけ抜き出せれば良い。それだけたくさんの情報に触れられます。
(読解力、言葉、教養が欲しい場合は別の本を。幸いこのHPはそのためのものです)
例を2冊ご紹介します。1冊は知ることがメリットになる例、もう1冊は知ることでマインドを変える自己啓発の例。
例①:脳を鍛えるには運動しかない
ジョン・レイティ「脳を鍛えるには運動しかない」(Spark: The Revolutionary New Science of Exercise and the Brain)。定期的な身体活動、特に有酸素運動が、脳の健康と認知パフォーマンスに強力な影響を与える、と述べられています。
細かく読めば「神経可塑性」「神経伝達物質の役割」ドーパミン、セロトニン、ノルエピネフリンなど、「ストレス軽減」「学習や記憶の改善」「気分の向上」などについて詳しくなれます。
ここから何かアウトプットできるとすれば「運動を始める」、シンプルにこれでしょうか。
運動は体だけでなく、脳の健康とパフォーマンスにとっても重要だという事を知っていて、計画的に運動をしていれば、気づかないうちに良い効果をもたらしてくれる。
例②:思考は現実化する
ナポレオン・ヒルの世界的名著「思考は現実化する」(Think and Grow Rich)。名著には間違いないですが、この本の性格上、内容が刺さらない人もいます。
邦題が教えてくれているように、ざっくり言えば強い意志は現実化するという内容ですが、原題を見ると分かるようにリッチ(金持ち)になる、成功者になるにはどうしたら良いかが元々の主題。
言ってみれば、普段からアフォメーションを実践していたり、あるいは成功者のエピソードに興味がない場合は読む必要はないでしょう。
著者がここで強く言っているのは「強い願望」を持つことの大切さ、またその力です。(内容については下の記事でより詳しく触れているのでご参考にどうぞ)
ただ頭で分かっていても、なかなか実践できないのが現実の難しさ。本には実践を助けるツールも用意されているため、何かやり遂げたい目標がある人には良い手本になるでしょう。
実行したからといって成功が約束されるわけではないですが、成功を収めた人(著者)がどのようにして成功・富を掴んだのかを追うのも一興です。
解説本のようなものも多く出ているため、合わせて読むと、より身になるのではないでしょうか。
BookTube〜おすすめビジネス本〜
ここからはビジネス本のBookTubeを2本ご紹介。もしあなたが、活躍の場として世界を見据えているのなら、ラインナップにご注目。海外の学生はこんな本をおすすめされています。
先の2冊の例はこれらBookTubeで紹介された本でもあります。全部読み切ることに反対はしないですが、全冊全部読み通すには時間を消費します。エッセンスを抜き出して実行する意識を忘れないようにしたいですね。
動画①:学生の内に読むと良い本、Thomas Frankさん(8:23)
動画②:若い人へおすすめな本、Success Secrets TVより(9:36)
動画①:Thomas Frank(10 Books EVERY Student Should Read – Essential Book Recommendations)
- 大事なことに集中する、カル・ニューポート
Deep Work by Cal Newport
- 直感力を高める数学脳の作り方、バーバラ・オークリー
Mind for Numbers by Barbara Oakley
- 未邦訳、リンジー・ポラック
Getting from College to Career by Lindsey Pollak
- 習慣の力、チャールズ・デュヒッグ
The Power of Habit by Charles Duhigg
- 脳を鍛えるには運動しかない、ジョン・J・レイティー
Spark the Revolutionary New Science of Exercise and the Brain by John J. Ratey
- 世界一の生産性バカが1年間試して分かった25の事、クリス・ベイリー
The Productivity Project by Chris Bailey
- 未邦訳、ニール・パスリチャ
The Happiness Equation by Neil Pasricha
*他に「9ルール」など
- 未邦訳、マイケル・ポート
Steal the Show by Michael Port
*他に「一生、お客に困らない!日本人の知らなかったフリーエージェント起業術―独立開業で絶対に失敗しないための頭のいい仕組みの作り方」
- 未邦訳、J.D.ロス
Your Money the Missing Manual by J.D. Roth
- 10冊目
あえて言わない!自分の興味の分野を探そう!(こういう所が海外のお茶目)
動画②:Success Secrets TV(The 9 Books You Should Read Before You Turn 30)
タイトルは「30歳になるまでに読むと良い本9冊」ですが、ここでは10冊紹介してくれてます!
- 1. 人を動かす、デール・カーネギー
“How to Win Friends and Influence People” by Dale Carnegie
- 2. 交渉ごとに強くなる法、ハーブ・コーエン
“You Can Negotiate Anything” by Herb Cohen
ハーブ・コーエンは「Win-Win」という言葉の生みの親でもあるんだよ
- 3. となりの億万長者、トーマス・J・スタンリー
“The Millionaire Next Door” by Thomas J. Stanley
- 4. 予想どおりに不合理、ダン・アリエリー
“Predictably Irrational” by Dan Ariely
- 5.逆境をはねかえせ:可能思考のすすめ、ロバート・ハロルド・シェラー
“Tough Times Never Last, But Tough People Do” by Robert Schuller
- 6. 思考は現実化する、ナポレオン・ヒル
“Think and Grow Rich” by Napoleon Hill
- 7. 7つの習慣、スティーブン・R・コヴィー
“The 7 Habits of Highly Effective People” by Stephen R. Covey
- 8. 未邦訳、ティム・ラヘイ
“Why You Act the Way You Do” by Tim LaHaye
- 9.金持ち父さん、貧乏父さん、ロバート・キヨサキ
“Rich Dad Poor Dad” by Robert T. Kiyosaki
- 10.バビロン大富豪の教え、ジョージ・サミュエル・クレイソン
“The Richest Man in Babylon” by George S. Clason